ゴー宣DOJO

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切通理作
2011.2.23 00:21

ひなまつりに女子会やります

「せつないかもしれない」修身論編の最後に告知した『ひなまつりイベント』を3月3日にやります。
僕はなぜか女子会的なものにいつのまにか参加していることが多いのです。
誰かを好きになった瞬間の話とか聞くと、自分もときめきます。

道場に集う人々からは「軟弱者」と言われるかもしれませんが、
幼稚園の時から女子のおままごとに交じるのが好きでした。

そんな「女子会」イベント、
第14・15回に出演してくれたイラストレーターのチムニーさんと二人で出ます。
いま「イラストレーターの」と書きましたが、チムニーさんは脳も身体も全部使って、日常を芸術化している人です。

実はこのイベント、第14・15回を収録している時、その「間」が小林さんに「面白い」と言われ、動画を見た人からも「腹を抱えて笑った」と言われたので、それに気をよくしてやることになったんです。

僕にとってチムニーさんとの最初の出会いはデリシャスウィートスという、サイケやゴーゴーなど60年代以前のエネルギッシュな文化へのリスペクトをベースにした歌って踊るショー集団に彼女が属していた頃でした(デリシャスウィートスは靖国神社のみたま祭りでの見世物小屋にも出ていたんですよ)。当時の彼女に対する印象は「イラストも描けるダンサー」でした。

ステージでは、あるいはイラストでは明るく躍動する彼女も、ふだんはおとなしい女の子。会話らしい会話にならないんじゃないかと思って(失礼!)、『せつないかも』のゲストに来ていただいた時は一計を案じました。

フリップにイラスト付きの私的「十大ニュース」を描いてもらって、僕のと交互に読み上げれば「間」が持つのではないか。彼女のイラストの面白さの一端も伝わるだろう。
そして、無理に話題とからませず、お互い勝手に言っていくという形でも、「十大ニュース」なのだから先に時間が進行していくに違いない、と。

ところが実際やってみたら、掛け合いというのでもなく、勝手に言っているというのでもない、不思議な間合いに、収録現場は抱腹絶倒でした。
言葉だけではなく、自分の集中力が上がる小物や人形を持ちこんで、そこに注ぎ込まれた熱度が場に醸し出されていく。
まさに、子どもの頃の「おままごと」の気分が蘇ってきました。

その時の気分をベースに今度イベントをやることになったのですが、チムニーさんはイベントの案内チラシに以下のように書いています。

「幸せな愉しい話は共通点は小さくとも沸点は違えども、自分の好きな楽しくて心溢れちゃう話をそのままにワー!と伝えれば言葉が拙くたって、主語がなくたって伝わるし受けとれる」(ブログ告知より)

僕はライターとして、言葉で組み立てることにばかり偏り過ぎていたのではないかと反省しました。言葉は発した瞬間に過去になっていきます。でも言葉にする瞬間は、自分の中に潜在的に眠っていたものと、いま現在流れている時間がスパークした瞬間。
 
それを僕は「ひなまつり」をきっかけに、女の子の感性やものの見方を通して発見していきたいと思ったのでした。

「言ってて楽しい言葉、歌ってて楽しい声がいっぱい。乙女は恋の生産工場!胸から口にローラーに載って心の中からボンボン出てくる感じ」(前同)

会場は、クリスマスイベントをやったロフトエーと同じ阿佐ヶ谷にある「よるのひるね」という場所ですが、100人以上は入るロフトエーよりはるかに小さいお店です。小さくかわいい喫茶店をイメージしてもらえればと思います。
あまりおおげさに「バーン、どうだ!」というのではなく、お互いの顔がわかる空間で、普段の『せつないかも』の収録現場に近い雰囲気で行えればと思いました。

当日は二部構成で、
最初に「乙女の多幸感」と称して、この間と同じようにフリップでイラストとともにときめいた事件やモノを紹介していきます。
ぜひ、会場に来た人からも「ときめきアイテム」や「多幸感ポイント」を教えてもらって「心のプレゼント交換会」にしたいと思います。

実はこの試みにはもうひとつ目的があって、情報過多な現代では、刺激やエネルギーが内側に循環してしまいがちなのではないかという問題意識があるのです!
それをうまく外に出して、目の前の現実とシンクロした瞬間に「多幸感」があると思うのです。
べつに表現者でも作家でもない人でも、そんな瞬間はあるはずです。

次に、石井桃子さんの児童文学『ノンちゃん雲に乗る』について、チムニーさんと語らいます。

ひなまつりが終わって一カ月もたつのにまだおひなさまを片づけられない女の子・ノンちゃんが、ある日川に溺れて、臨死体験のように、雲の上でひな壇の翁が実体化したようなおじいさんと出会う・・・というお話です。

ノンちゃんはクラスメイトのいじめっ子の男の子や、同じ屋根の下で暮らすお兄ちゃんとの間での行き違いやストレスをおじいちゃんに聞いてもらいます。
女の子の視点と男の子の視点の違いが浮き彫りになっていくお話です。

このお話を通して、「乙女の正しい道徳」を語らい合いたいと思います。

頭と心をほぐして、リフレッシュしたい人はぜひ来て下さい。
あなたの日常もミュージカルになる!?

「ひなまつりがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!
乙女の多幸感」

於 阿佐ヶ谷よるのひるね
http://yoruhiru.exblog.jp/14175613/ 
予約800+1drink500 当日1000+1d500 定員25名
yorunohirunepro@gmail.com or 03-6765-6997 まで
人数・全員のお名前・代表者電話番号をお知らせ下さい。

中央線阿佐ヶ谷駅北口 ロータリー左手不動産屋角曲がる郵便局の10M奥

「せつないかもしれない」
第14回http://www.nicovideo.jp/watch/1293417966 チムニーさんと臨時特別企画!
第15回http://www.nicovideo.jp/watch/1294043799 理作・チムニーの私的十大ニュース!

切通理作

昭和39年、東京都生まれ。和光大学卒業。文化批評、エッセイを主に手がける。
『宮崎駿の<世界>』(ちくま新書)で第24回サントリー学芸賞受賞。著書に『サンタ服を着た女の子ーときめきクリスマス論』(白水社)、『失恋論』(角川学芸出版)、『山田洋次の<世界>』(ちくま新著)、『ポップカルチャー 若者の世紀』(廣済堂出版)、『特撮黙示録』(太田出版)、『ある朝、セカイは死んでいた』(文藝春秋)、『地球はウルトラマンの星』(ソニー・マガジンズ)、『お前がセカイを殺したいなら』(フィルムアート社)、『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』(宝島社)、『本多猪四郎 無冠の巨匠』『怪獣少年の〈復讐〉~70年代怪獣ブームの光と影』(洋泉社)など。

次回の開催予定

令和6年 10/5 SAT
15:00~17:30

テーマ: 「歌謡曲を通して故郷・福岡を語る」LIVE in福岡

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